小布施着物コンテスト » 小布施着物コンテストについて

着物コンテスト実行委員長より

小布施町は、街並み修景事業や葛飾北斎に代表されるように、歴史的な文化遺産が色濃く残る地域で、良質な郷土愛にあふれた小布施町住民は、「栗の小径」に始まり、身近に里道・オープンガーデンなどを整備して来訪者を歓迎してきました。

 小布施町の歴史的遺産・風土を守り、これを後世に伝えるための活動はまさに私たち世代が率先して行動していくことが重要です。

 

 しかし、全国規模での日本古来の美しい文化が存亡の危機に立たされています。

 町内を見ても、「お願いしていた着付けの先生が歳でお願いできないので今回は着物は辞めよう」という声が現実として聞こえ始めています。

 

着物・風呂敷・和室等の伝統文化は、どれも西洋文化とは異なり、“サイズを人や物に合わせる”“昼と夜とで用途を使い分ける”など、応用範囲が広く、個性を尊重して、まさに、この文化こそ私たちが忘れつつある“日本人の心”であると感じています。

 

私たち着物コンテスト実行委員は、現在、町内に2台の人力車も走り始め、日本の文化が再注目されている今こそ、課題解決の第一歩として、象徴的日本文化である着物にスポットを当て、若い人がなじみやすい形での文化・技術の継承をめざし、「着物コンテスト」を開催する運びとなりました。

コンテストを通し、“着物着用の日常化“を目指し、まずは、”着付け方の習得“に着手しました。

参加者の皆さんが、この過程で、世代を越えた交流を図り、また日本文化への愛着心を深化させてもいくことを期待しています。

小布施着物コンテスト実行委員長 山岸裕始